モバイルアプリサービスの開発を担当している髙橋です。
最近読んだ本で「解像度を上げる」という本が良かったので、そこに記述のあったマンダラートを使ったワークショップを開いてみました。(本にはマンダラート自体の解説はありません、念の為)
エンジニアだけでサービスは作れないし運用できないしビジネス成長は難しいと思っているので、エンジニア以外のチームメンバーも集めてファシリテートしてやってみたという話です。
期待効果・効能
とにかくアイデアを出したい時とか、チームの情報共有の量や質(解像度)を上げたいとき、今後の方針を考えていきたいときに使ってみると役に立つかもと思います。
マンダラートとは
今回使用するワークシートのことです。特殊なルールがある 9x9 のマトリックスです。大谷翔平さんが高校時代使用していたことで話題になりました。
リモートでの実施なのでこちらの Figma コミュニティーの FigJam ファイル と FigJam を使って実施しました。
ワークシートの埋め方
- 「テーマ」にワークショップのテーマを予め決めて入力しておく
- 例:「サービスが業界ナンバーワンになる」「売上が XX 円達成する」「〇〇な技術に載せ替える」「最強のエンジニア」など
- メインテーマの周りのマスに「関連するキーワード」を書く
- 例:「サービスが業界ナンバーワンになる」なら「①ユーザーが集まってくる」「②話題になる」「③解決できない課題が無い状態」「④みんなが使える」など
- そのキーワードを外周にコピーし、さらにそのキーワードに関連するキーワード書いていく
- 例:「①ユーザーが集まってくる」なら「宣伝頑張る」「覚えやすい名前」「ポイントがもらえる」とか
例
例えばこんな感じです。 賛否両論のありそうな図ができました。
チームワークショップ進め方例 (1hours + α 想定)
- 予めワークショップテーマは決めておいて、参加者分のワークシートを作成する
- 配られたワークシートの「要素」を相談して8つ入れる (10min.)
- 普遍的な内容だとより良いかも
- 見える範囲が広い役職の高い人に決めてもらうでも OK
- 時短のために予め決めておいても良いかも(で、会のキックオフ時に齟齬ないかを確認する)
- 各々がワークシート外周部分にキーワードを入れていく (20min. 下記図1)
- おバカなアイデアも全然 OK
- できるだけ各々頑張って埋める
- 各々がワークシートに何を入れたか特に重要だと思ったアイデアを各々が発表する (時間は参加人数・チーム分け次第だが、各 3min 想定)
- 全員のワークシートをマージして、関連しそうなキーワードをまとめたり、重要だと思ったものにはスタンプをつけてもらう (5min. 下記図 2)
- まとめた状態にしたワークシートについてまとめコメントを数名に言ってもらう (10min.)
様子
FigJam の左上でタイマーをかけつつ集中できそうな音楽を流せる
各々が入力している状態
それぞれのアイデアをマージした状態
ワークショップ後の活用方法
- チケット化できそうであれば、記載された内容をチケット化して具体的にアクションにできるようにする
- 優先度はチームや PM で判断する
- 他の人が書いた内容で、わからないキーワードがあれば、ググったり質問したり、そういうものが多ければシニアメンバーがフォローアップする
- 半年〜一年後とかにこれを振り返ってみるとよかったりするかも
その他注意事項
- ブレストなので出した意見はなんでも神だし、否定はしてはいけない
- 参加者はなるべく頑張って埋める
- 新しいことじゃなくて、すでにチームも周知だと思っているアイデアや事実も書く
実施してみて
- 各々のメンバーの解像度がざっくりわかるので、リモートワークでありがちな情報の非対称性になっている部分が少しわかった
- 役職の高いメンバーが見ている部分、または灯台下暗しになっている部分もわかる
- 特にエンジニアが見えている部分とビジネスメンバーが見えている部分はかなり違うので、チーム各々が感じる課題が交換できた
- ファシリテーターに慣れがある程度必要そう
- 参加メンバーが業界経験が浅すぎたり、あまりにも新人だったりするとうまくいかないことがありそう。ある程度仕事をしたことがあるメンバー同士がおすすめかも
参考
- アイデア出しのブレストやワークショップが失敗する16の条件 | knowledge / baigie
- マンダラートを使ったアイディア発想ワークショップをやってみた - PHONE APPLI Engineer blog
- <開催レポート>12/18開催「明日から実践!環境に配慮した暮らしのアイデアを出し合うワークショップ」 - 2050 MAGAZINE
終わりに
よかったら試してみてください!
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