メドピア開発者ブログ

集合知により医療を再発明しようと邁進しているヘルステックカンパニーのエンジニアブログです。読者に有用な情報発信ができるよう心がけたいので応援のほどよろしくお願いします。

RubyKaigi 2023をテーマにした社内LT会に参加しました

今年の4月に新卒で入社したエンジニアの冨家(@asahi05020934)です。
今回は、RubyKaigi 2023をテーマにした社内LT会に参加したので、それについてレポートします。

今回の社内LT会に参加する前

私は、新人研修としてRubyKaigi 2023に参加しました。
皆さんは、どのくらいセッションを理解できましたか?

私は、ほとんど理解できませんでした。
その原因の1つがセッションの内容を理解するために必要な知識が足りていないことだと思いました。
例えば、Power up your REPL life with typesを聞いたとき、
「そもそもこのセッションは何をしようとしているのか?」
ということや
「そもそも型を使うメリットは何なのか?」
ということがセッション中に引っかかって、全然頭に入ってきませんでした。

5月29日の社内LT会

しかし、先日、足りていない知識を少し補えた出来事がありました。
それは、RubyKaigi 2023をテーマにした社内LT会です。
弊社は、カンファレンス等で得た知見を定期的に勉強会や社内LT会で共有しています。
今回の社内LT会は、RubyKaigi 2023をテーマに参加したメンバーが有志で、セッションについて自分なりに調べたことや自作したものを発表しました。

社内LT会の要約

ReDoSの話RubyKaigi 2023レポート

この発表は、ReDoSの概要と対策方法に関する内容でした。

関連するセッション

Make Regexp#match much faster
Eliminating ReDoS with Ruby 3.2

JITの講演を聞いてじっとしていられなくなったのでruby-jit-challengeやってみた

ruby-jit-challengeとは、JITコンパイラ作りを試せるチュートリアルのことです。
この発表は、実際にruby-jit-challengeを試してみたという内容でした。

関連するセッション

Fitting Rust YJIT into CRuby

iseq_compile_pattern_each Hacking Challenge

Findパターンは、Ruby3.0で追加されたパターンマッチ機能の一つです。 この発表は、Findパターンを前方一致から後方一致に改造してみるという内容でした。

関連するセッション

Reading and improving Pattern Matching in Ruby

unloosen を使って Chrome Extension を作ってみた

unloosenとは、ruby.wasmによる Chrome Extension 開発に特化したフレームワークのことです。
この発表は、実際に、unloosenを使ってみてつまづいたところを共有するという内容でした。

関連するセッション

Develop chrome extension with ruby.wasm

型検査なしの型導入のすすめ 〜katakata_irbを添えて〜

この発表は、型の定義方法と型の活用方法に関する発表でした。 詳しい内容は、Railsプロジェクトへの「頑張らない型導入」のすすめに記載しているので、ぜひ読んでみてください。

関連するセッション

Gradual typing for Ruby: comparing RBS and RBI/Sorbet
Let's write RBS!
Parsing RBS

ruby mini_debuggerのコードを読んでみた

mini_debuggerとは、Stan Los(@_st0012)さんがBuild a mini Ruby debugger in under 300 linesで発表されたmini Ruby debuggerのことです。
この発表は、コード量が少ないので、mini_debuggerを読むことは意外と難しくなさそうという内容でした。

関連するセッション

Build a mini Ruby debugger in under 300 lines

DIYインタプリタ

この発表は、インタプリタを作って、プログラミング言語が何をしているのか体験してみたという内容でした。

関連するセッション

The future vision of Ruby Parser
Find and Replace Code based on AST

「演算子 "++"の実装、parse.yへの踏み込み」の講演を聞き、得たこと感じたこと

この発表は、Misaki Shioi(@coe401_)さんのImplementing "++" operator, stepping into parse.yのセッション内容を調べ直して、解説する内容でした。

関連するセッション

Implementing "++" operator, stepping into parse.y

発表を聞いた感想

これら8つのうち、個人的に印象に残った発表が、「型検査なしの型導入のすすめ 〜katakata_irbを添えて〜」でした。
この発表を聞いたことで、型を使うメリットの1つに、コーディング時の補完強化があることを知りました。
そして、改めてPower up your REPL life with typesを見返すと、「このセッションでは、型情報を使用してIRBの自動補完をより正確にしようとしている」ということをなんとなく掴むことができました。
LT会に参加する前は、型を使うメリットやPower up your REPL life with typesでやろうとしていることが全くわからなかったので、雰囲気を掴むことができて今回のLT会に参加して良かったです。

終わりに

今回参加して、LT会にはセッションの内容を理解するために必要な知識を補える可能性があることを知りました。 これからも積極的に参加していきたいです。


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