サーバーサイドエンジニアのミナトです。 医師とMRをつなぐコミュニケーションツールとなるMedPeer Talk というサービスの担当をしています。
昨年の 12/16に開催された RubyWorld Conference(RWC) に、メドピアはプラチナスポンサーとして参加しました。
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当日は、GALIMO を利用したオンライン会場でブース出展もいたしました。
この記事では技術的な内容がほとんどないのですが、RWCを振り返ってみた内容をまとめてみました。
個人的にRWCは比較的ビジネス寄りの発表が多いイメージがありました。 ですが、今年の発表ではメソッドオブジェクトの理解を深めるような技術寄りの話からRubyコミュニティについての話まで幅広くあり、改めてRubyの多様な側面を見れました。
Rubyコミュニティという軸でみたRWC2021
プログラミング未経験者でも利用できるSmalrubyをベースとして作成されたツールのセッションがありました。このツールを利用する方の中でRubyそのものに深く入り込んでいくという人は少ないのかも知れません。ですが、こういったプログラミング自体の敷居を下げていくきっかけとしてRubyが利用されていくということで、社会にRubyが入り込んでいくことが増えてくるのではと思いました。
アフリカでのRubyエンジニア育成のセッションやRailsチュートリアル×遠隔学習のセッションを聞き、未経験からRubyを利用したエンジニアとして成長していく過程でこういったエコシステムが存在することで、Rubyコミュニティが形成されていくのだとも感じました。
私が一番共感してしまったのは、リンカーズ株式会社さまの「Railsバージョンを倍にした」セッションでした。 なぜ技術的負債が溜まってしまったのかという考察から、どうやってリファクタリングを進めていったのかという具体的なお話の中で、
- MVC全部遷宮
- テストカバレッジ0→95%まで上げた
- 3ヶ月の動作確認
- 負債を溜めないための仕組み
などなど、聞いている中で大変だったんだな…すごくわかる…といった部分が随所にありました。 Rubyを利用しているからこそ共感できるこういったものが、松田さんの発表「Me and My Ruby Friends」にあったような「Rubyを利用していることで芽生える友情」に育っていくのかなとも思いました。
Matzさん後日談
弊社ではMatzさんを技術顧問として毎月1回オンラインMTGをさせていただいております(エンジニアにとっての福利厚生ですね!)。
そのMTGの中でMatzさんに、特に印象に残ったセッションはどれでしたか、とお聞きしたところ松田さんの「Me and My Ruby Friends」とのことでした。他にもいくつか挙げていただいていましたが、全部は書ききれないので省略しました。
このセッションの感想をお聞きする中で、
「純粋に技術だけの話をすると投資しているリソースのサイズによってしまう。例えばV8エンジンにはどうやっても勝てない。しかし、RubyはRWCのようなものだったり、RubyKaigiのような多様なコミュニティがある。良いコミュニティ作るという意味では Ruby はなかなか良いのではと思っている」
と仰っていました。 私自身はJava、PHP、Rubyと変遷してきた中でのRubyコミュニティの多様さを本当に感じます。
他にも、
- 当日の朝にmrubyのバグレポートが来ていて、開会〜キーノートの間に準備をしていると見せかけてデバッグして 5min前にcommitしていたこと
- オンラインカンファレンスは「オフラインでできてた廊下でちょっと話したりとかフラッとブースに立ち寄ったりが難しいよね。副音声とか面白いかもね」
といった面白いこぼれ話も聞けました。
まとめ
とりとめもなく書いてしまいましたが、今回のRWCではRubyコミュニティ、OSSとしてのあり方、ビジネスとしての可能性の広さを改めて感じることができた1日でした。
最後になりますが、今回のRWCを開催・運営してくださったスタッフの皆様ありがとうございました!
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