こんにちは。メドピアでモバイルアプリエンジニアをしている王です。
今年は同僚2人と一緒に「DroidKaigi 2025」に参加してきました。会場では、AIの存在感が一段と増し、開発の進め方やスマホの中で動く賢い仕組み(オンデバイスAI)、複数OSでのアプリ開発、テストのやり方まで、さまざまな領域が前に進んでいるのを実感しました。
ふだんはiOSを中心に開発している私ですが、Androidのこれからには大きな伸びしろがある——そんな手応えを強く感じるイベントでした。
具体的なセッションの紹介は、同僚の佐藤がこちらの記事に詳しくまとめています
(https://tech.medpeer.co.jp/entry/2025/09/16/123000)。
よろしければ合わせてご覧ください。 本稿では、iOS開発者の視点から「AI」と「マルチプラットフォーム開発(KMP/CMP)」に焦点を当て、DroidKaigi 2025で得た学びを整理します。
まずはAIについて。 従来のChatGPT、GitHub Copilot、Geminiに加え、今年はClaude Codeを選ぶ場面が目に見えて増えました。さらに、Android向けの開発支援ツールであるKoogやComposeFlowが登場し、モバイル特化の"使えるAIツール"が実務に入ってきた印象です。
また、オンデバイスAIの代表例であるGemini Nanoのように、端末内で完結して動く仕組みも存在感を増しています。通信に頼りにくい場面でも素早く応答でき、プライバシー面でも有利です。
一方で、Apple側ではXcode 26が2025年9月16日にリリースされ、Coding Assistantが搭載されました。現時点ではChatGPTやClaude codeとの連携が中心で、Apple独自のAI体験はこれからに期待——という受け止めです。良い道具は早く取り入れて回す、という姿勢が以前にも増して大切になってきたと感じます。
次に、複数OSでの開発について。 ここ数年で「どちらか一方に寄せる」か「完全に別々に作る」かという二者択一ではなく、現実的な折り合いの付け方が広がってきました。たとえばKotlin Multiplatform(KMP)は、iOSとAndroidのあいだで"アプリの土台となるロジックやデータ処理"を共通化するための技術です。
さらにCompose Multiplatform(CMP)を使えば、一部の画面を共通化することも可能になってきました。ただし見た目や操作感には各OSの文化があります。そこは無理に揃えず、それぞれに合わせて仕上げる——この"いいとこ取り"がいまの主流だと感じます。
弊社プロダクトClinPeerは、いまは iOS が Swift、Android は Kotlin のネイティブで開発しています。KMP/CMP を“使う”と決めたわけではありませんが、まずは API やキャッシュ、データモデルなどの「裏側の共通化」で小さく PoC を試し、数値で効果を見極めたいと考えています。手応えがあれば、一覧・詳細・ブックマークといったシンプルな画面から CMP の適用を段階的に検討し、必要に応じていつでも戻せるようにしておきます。いきなり全部は変えず、良い結果だけを丁寧に積み上げていきます。
最後に少し個人的な話を。 モバイル開発の面白さは、深い技術に向き合うことと、使い心地を磨くことの両方に関われる点にあります。アプリを出すとすぐに反応が返ってきて、ユーザーの声を聞きながら素早く改善できる。この"手触りのあるものづくり"は、AIやマルチプラットフォームの進化によって、これからさらに面白くなるはずです。
イベントで得た学びは、私たちの開発にもすぐ生かしていきます。オンデバイスとクラウドのAIを場面に応じて使い分け、iOSとAndroidの"賢い共同制作"を小さく始める。日々の使い勝手を静かに、でも確実に良くしていきます。
もし今回の内容にご興味があれば、ぜひお気軽に声をかけてください。情報交換や共同での検証など、ご一緒できたらうれしいです。
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