はじめに
こんにちは!メドピアにてモバイルアプリエンジニアをしている佐藤です。
今年のDroidKaigiには総勢3名のモバイルアプリエンジニアがオフラインにて参加しました。
実際に足を運んだセッションの中でも特に印象に残ったセッションをご紹介します。
UIだけじゃないComposeの可能性 ━ 宣言的に奏でるメロディ
usuiatさんによるセッションです。
composeがUIを表示するまでの仕組みを体系的に学ぶことができ、runtimeの可能性を感じることが出来ました!
特に何気なく普段から活用しているComposable関数ですが、Composable関数を呼び出した際のReusableComposeNodeがどのように動作するのか知れてとても面白く、オーディオブロックダイアグラムをComposable関数で表現する件にはこんなアプローチがあるのかと「ほえ〜」と感嘆しました。
音声処理ライブラリの解説の中でところどころ流れる音声も良い感じでしたので、YouTubeの動画での視聴がおすすめです!
開発する中での手札が明確に増えたと思える非常に勉強になったセッションでした。
はじめてのMaterial3 Expressive
chukaさんによるセッションです。
Material3 ExpressiveのComponentを実際のコードを交え紹介していただき、今自分が関わってるアプリならこのComponentを採用したら良さそうだな🤔と頭の中で考えながら聞いていました。
普段使いするようなLoadingindicatorやButtonsはすぐにでも差し替えを検討したいと思えましたし、SearchAppBarやFABmenuなどは知っておくだけでもUIの表現手段の一つとして検討余地の高いものなので知ることが出来て良かったです。
新機能開発におけるデザイン検討時などに定期的に見返したくなる素晴らしいセッションでした。
デザイナーがAndroidエンジニアに挑戦してみた
Kanon Fujitaさんによるセッションです。
Figmaの設定値とComposable関数における設定の相性の良さや、OOUIとデータクラスの組み合わせのわかりやすさなどはデザイナー視点だとそう思えるのかと聞いてて新鮮でとても面白かったです。
弊社でもデザイナーの方とのコミュニケーションは頻繁に発生するので、「一緒により良く作る」のコミュニケーションは改めて意識していきたいと思えました。
何はともあれAndroid最高!!!!!!!!!
意外と知らない Android と Google Play の世界
Rikako Katayamaさんによるセッションです。
日本市場ならではのGoogle Playの仕様や機能、また日本で先行して改訂されたポリシーがグローバルに展開された事例など、Googleが日本市場において取り組んできた内容を知ることができました。
さらに、Play Consoleの権限設定まわりも日本からのフィードバックをきっかけに改修された部分があるとのことです。
Androidエンジニアにとって切っても切り離せないGoogle Playの舞台裏について話を聞ける、有意義なセッションでした。
Flutterからネイティブへの挑戦と学び - 評価1.6から4.0への道のり
Ryo Kitamuraさん、kentaro fujiiさんによるセッションです。
ネイティブアプリからFlutterなどのクロスプラットフォーム化というのは弊社でもたまに出る話ではあるのですが、Flutterからネイティブアプリにリプレイスというのはあまり聞かない話なので、ネイティブアプリへのリプレイスまでの背景を知れて貴重な知見を得られました。
また、チームビルディングの部分では特に心理的安全性を高める取り組みの部分が面白かったです。
心理的安全性の部分はチームへの新規参入される方などが特に感じやすい部分だと思うので、そうした方を対象にしたオフィスアワーなどは実践したら良さそうだなと考えていました。
レビュー周りの取り組みもエンジニアとして定期的に挙がる話題なので聞けて良かったです。
コードレビューは知恵比べや技術力を誇示したりクイズ大会をする場ではない、まさにその通りですね!コードレビューは共同作業であるという意識を改めて高めることが出来ました。
「どこから読む?」コードとカルチャーに最速で馴染むための実践ガイド〜新メンバーを活躍に導くオンボーディング戦略〜
richako (risako070310)さんによるセッションです。
弊社では複数サービスを展開しているということもあり携わるサービスが変わるというのはちょくちょくある話でもあるので、なるほどなーとなる頷きの多いセッションでした。
特に良いと思ったのはドキュメント更新を文化と仕組みにするという部分です。
一番ドキュメントを必要としていて真剣に読むユーザーがメンテナーとなり、そしてオンボーディングの最終タスクとしてオンボーディングドキュメントを組み込むことで継続的にドキュメントが成長していく仕組みとする。
新メンバーがメンテナーになる文化、素晴らしいと思いました!
スマホ新法って何?12月施行?アプリビジネスに影響あるの?
健太 鈴木さんによるセッションです。
公正取引委員会の方のセッションをエンジニアイベントで聞く機会があるとは思っていませんでした笑
2025年12月18日に施工されるスマホ新法に関わる話です。
事業者目線で言うとスマホ新法の規制対象になるにはまず月間平均利用者数が4000万人以上になる必要があるとのことでしたので、
「公正取引委員会恐ろしい!!!」
「スマホ新法鬱陶しい!!!」
と思う為にはまずはそこまで利用者数を増やす必要がありそうです笑
開発者目線だと新しいアプリストアの登場やOS機能の利用可能性の向上が見込まれる変化としてあるとのことでしたので、そうした変化におけるキャッチアップや対応が楽しみだなと思いました。
法律に関するお堅い内容と見せかけてスピーカーである健太 鈴木さんのユーモアがすごく、公正取引委員会のマスコットキャラクターのパーカーが税金ではなく自腹という件では会場が笑いに包まれていました笑
私が今年参加したセッションの中では一番参加者が多くDroidKaigi2025のYouTubeで最も再生されている(2025年9月16日の記事公開時点)人気セッションでしたので、楽しみながらスマホ新法に関する理解を深められる素晴らしいセッションです。
OAuthを正しく実装する:Androidアプリのためのセキュアな認証
Chrystian Vieyra Cortesさんによるセッションです。
Oauth2.0認証を用いてモバイルアプリにログイン機能を実装する際に外部ブラウザにするか?WebViewにするか?といったことや、トークンの保存における暗号化について触れられていました。
ログイン機能を実装する際、外部ブラウザにするかWebViewにするかについてはよく議論に上がる部分かと思うので検討の際の参考になると思います。
また、トークンを共有設定保存した場合、ルート化しない限りは読み取り抽出する方法はないので暗号化せずに共有設定に保存するの下りの部分は特に面白かったです。
最近ログイン回りを実装した際にはとりあえず思考停止で暗号化してdatastoreに保存するようにしていたので、そういった考え方もあるのかと非常に興味深い内容でした。
ただトークンの暗号化についてはChrystian Vieyra Cortesさんも議論の余地のある見解と仰られていた通り人によって考え方が違う部分だと思いますので、よく検討した上で実装していきたいですね。
Cache Me If You Can
RyuNen344さんによるセッションです。
個人的に今年のDroidKaigiで一番におすすめのセッションです。
AGPやGradleについては何となくの理解で、Gradle周りの記述も公式に実装方法や説明が記載されているなどAGPやGradleのライフサイクルを意識したことはなかったのですが、内部ではこんな風に動いていたのかと非常に勉強になりました。
ConfigurationCacheを有効にする際も、しっかりと仕組みを理解して実装するのとしないのではキャッシュによる恩恵の受け方が大きく変わると思います。
これだけまとめられて濃密な内容が40分程の動画で無料で視聴出来てしまうのには感謝しかありません。
EncryptedSharedPreferences が deprecated になっちゃった!どうしよう!
Yuki Anzaiさんによるセッションです。
ちょうど1年ぐらい前にトークン保存における暗号化の際EncryptedSharedPreferencesがdeprecatedになっており対応をどうしようと頭を悩ませていたのでとても共感出来る内容でした。
deprecatedになった原因のクラッシュも過去に経験して頭を悩ませたことのある問題で普通に実装してると発生してしまいがちの内容だと思いますので、暗号化して内部に保存する際の実装方法を検討する際には非常におすすめのセッションです。
ちなみにクラッシュが発生した際はこのセッションでも触れられているバックアップ設定と例外をキャッシュして対応するようにしました。
暗号化した内容の保存については前述したChrystian Vieyra Cortesさんのセッションでも触れられているので、合わせての視聴がおすすめです。
Chrystian Vieyra Cortesさんの見解然り、Yuki Anzaiさんも思想的転換の章でOSの保護を信じて余計な暗号化はしないとありましたので、暗号化周りについては考えさせられることが多いDroidKaigiでした。
ブース、懇親会
セッション以外にも、ブース巡りや懇親会を大いに楽しむことができました。
特に印象に残ったのは、pixivさんとメルカリさんの企画です。
pixivさんのブースでは「pixiv Q」というアプリをBitrise経由で実際にインストールでき、アプリ内でAndroid開発にまつわるクイズを楽しむことができました。時間帯によって出題されるクイズの内容が変わる仕組みになっており、さまざまな問題に挑戦できたのが面白かったです。
メルカリさんのブースでは「プロンプトゴルフ」という企画が行われており、できるだけ短いプロンプトで課題となる機能を実現することに挑戦できました。アンケートフォームからプロンプトを入力・送信すると、Claude Code GitHub Actionsが連携して実行され、その場で結果を確認できる仕組みです。
企画自体を楽しめたのはもちろんですが、メルカリさんとしても多くの参加者が入力したプロンプトを通じて知見を得られる点も羨ましいなーと思いました。
弊社では「AIファーストカンパニー」を掲げていることもあり、メルカリさんのAIエージェントを活用したこの企画にはとても刺激を受けました。
懇親会では食事や雑談もちろんのこと、Android開発にまつわる情報交換と様々な話題を楽しめました!
弊社からDroidKaigiに参戦したメンバーの都合がつかず、私一人での参加だったということもあり色々な席にお邪魔させていただいたのですが、その中でも特にドワンゴさんとLINEヤフーさんの方とはAI周りの活用事例や最近注目している技術などの話題で長時間に渡り交流をさせていただき、この場を借りて心から感謝申し上げます。
最後に
今年のDroidKaigiもセッション、ブース、懇親会と楽しみつつも学びの多い有意義な大会でした。
毎年ブース巡りをしているとノベルティ等で荷物が溢れて大変になるのですが、今年は最初に大きめのバッグをいただけたこともあり荷物が溢れることもなく、毎年イベントのクオリティがより良くなっていってることを感じます。
このような素敵な大会を提供してくださったDroidKaigi運営の方々・スピーカーの皆様・多くの企業・DroidKaigiに関わるすべての方々に感謝を申し上げます。
また来年も参加できることを楽しみにしております!

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